フリーランスになることをと考えた時、会社に退職を伝えることになります。しかし転職をしたことがない方にとってどう進めていいかわからない事ではないでしょうか?
・退職意思はいつ伝えればいいの?
・退職日が決まっていないと転職できない?
・退職する前に転職活動する?
この記事では退職意思を伝えるタイミングとその他の段取りについてを整理します。そのため、会社員からフリーランスになる方が進め方を考える参考となるはずです。
これからフリーランスになっていく方の参考になれば嬉しいです。
目次
前提
この記事の前として会社員からフリーランスになる方を対象にしています。
会社員として働いている方が、フリーランスへ転職する際にどんな段段取りで進めていくか。退職意思をどのタイミングで伝えていく必要があるかをまとめています。
なお、フリーランスへ転身する上で必要なスキルについてはすでに持っているという前提で話をすすめるようにします。
会社員として他社へ転職する方も参考になる部分はあるかもしれません。しかしフリーランスの転職と若干の違いがあるため、別のサイト記事を参考にしていただく方がいいかもしれません。
会社員からフリーランスへ転身する方向けです。
会社を辞めるまでのステップ
フリーランスとして働き始める上では退職意思を伝えるタイミングが重要です。
退職意思を伝えるタイミングも含めて、転職活動を開始するところから、フリーランスとして働き始めるまでをステップとしてまとめます。
Step1 市場価値を調査
Step2 会社に退職意思を伝える
Step3 案件探し開始
Step4 商談を進める
Step5 稼働開始
市場価値を調査
まず最初に自分の市場価値を確認するところからスタートします。
自分が獲得できそうな案件はあるかや今よりも報酬が上がるか等をエージェントに確認するところから始まります。市場価値の調査については別記事にまとめていますので、コチラをご覧ください。
報酬が上がる等の自分の条件にあった案件が場合のみ次のステップに進む形です。
ちなみにこのタイミングでは今働いている会社に対して伝える必要もないです。また収入がアップしないことが判明した場合、この時点でフリーランスへの転身を見送ることできます。
数年後にフリーランスとして再チャレンジすることを考えるのであれば、何を身につける必要があるのかを把握して次の一手を打つこともできます。
市場に自分が求められているか、どのくらいの単価の案件がある果糖を確認することが大事。
会社に退職意思を伝える
フリーランスへ転身する決意が決まった時点で退職意思を伝えることになります。
フリーランスの案件は参画予定の早くて2ヶ月前から出てきます。そして、1ヶ月前が案件数のピークになる傾向があります。7月から参画を考えた場合、5月から案件が出始め、6月に案件数のピークを迎えるイメージです。
そのため、参画可能な日程を固めておいた上で、案件探しを開始したいという意図です。先に案件獲得した後に会社に退職意思を伝えて予定通り退職することが可能であれば問題ありません。
ほとんどの場合、退職意思を伝えてから引き継ぎ作業も含めて最終出勤日の話し合いになると思います。その結果、退職日は約2ヶ月先になることを想定してこのタイミングをおすすめしています。
フリーランスとして案件確保するまでに時間をかけてゆったりと進めたい方や万が一を想定しておきたい方は余裕を持って1〜2ヶ月分の生活費を貯金しておくこと。さらに有給消化をうまく利用することも検討していただければと思います。
フリーランスとして参画可能な日程を確定させたいため、退職意思を伝えて最終出勤日を交渉し始めることをおすすめします。
案件探し開始
最終出勤日が確定していれば、案件探しはスムーズに進められます。
案件はエージェントを利用して探してもらうこととします。案件探しの際にエージェント側としてもいつから稼働開始可能なのかを先方に伝えて商談の場を調整します。
稼働開始日がが確定していないと案件探しが進められないわけではないです。そのため会社側と交渉中であればその旨をエージェントにも伝えておくてください。
エージェントとしても確定情報の方が取引先に進めやすいということはあるはずです。一方で、人材紹介して報酬を得ているエージェントとして未確定な段階でも提案活動は進めてくれます。
エージェントを通して案件にエントリーすると、早くて翌週には商談の場が設けられるイメージです。
案件を探してもらうエージェントについては別で比較記事を作成していますので、参考にしてください。
最終出勤日が明確ではなくても、案件自体は探すことは可能です。会社をやめるのに時間がかからないことがわかっているのであれば、案件が決まってから会社を辞めるというのも一つの方法です。
商談を進める
相手先から興味を持ってもらえれば、商談の場に進むことになります。
商談相手からも確認としていつから稼働できるかを確認されることが多いです。その時に明確に回答ができることはかなりポイントが高いです。
よっぽど優秀な人材であれば、相手方も待つことはあるのかもしれません。しかし、取引先もプロジェクトのスケジュールが決まっている場合が多いので、待っていられないというのが本音です。
商談回数も1〜2回の場合が多いので、早ければ商談の翌週には参画が決まることになります。ちなみに商談の当日に結果がわかることもあります。
別記事にも商談時のポイントをまとめていますので、詳細についてはコチラをご覧ください。
商談では相手先が求めている人物像に加えて、稼働開始日や人柄も見ていることが多いです。
稼働開始
先方から正式オフファーがくれば、フリーランスとして稼働開始することは確定します。
エージェントから契約書の説明や契約書に対する捺印の依頼が来るため、指示通りに作業をすすめることとなります。
具体的な参画日程は取引先とエージェント側で調整を進めてくれるので、確定した日程で働き始めます。
またフリーランスとして働き始める上で、開業届などの手続きは別記事を参考にしていただければと思います。
参画が決まった案件で稼働開始
正式オファーが来たら、案件参画は確定します。
体験談
僕は派遣社員からフリーランスへ転職しました。
派遣社員の場合、3ヶ月更新となっているため、定期的に継続意思の確認をされます。契約更新のタイミングでフリーランスの案件を探して、スムーズに転職していくことを考えました。
この時の僕は貯金もなく、無職の期間をつくることは避けたいという思いが強かったです。うまく立ち回ることでどうにか切り替えをスムーズにしたいということで動いていました。
契約更新の回答もギリギリまで待ってもらい、並行してフリーランスの案件の商談を進める。死活問題なのでどちらにもグレーな回答をしながらどうにか進めていた形です。
契約更新の回答期限までに案件が決まれば、派遣会社に契約終了を伝える。案件が決まらなければ、更新の回答をシてもう3ヶ月派遣社員として働くという作戦です。
上記にまとめたステップはこうしておけばよかったという経験も含めてまとめています。
すんなり案件は決まらなかった
案件が決まれば、派遣会社に契約終了を伝えて、フリーランスとして働き始められる。
でも、世の中そんな甘くなかった。
フリーランスとしての経験やPMOという経験がなかったことも影響していたとは思いますが、なかなか決まらなかった。そのため、契約更新の回答をして一旦フリーランスになることを見送りました。
そして次の更新タイミングで案件探しを再開。案件探しを再開することと並行して派遣会社には契約更新の回答期限をギリギリまで待ってもらうように交渉。
2回目の案件探しでやっと自分を受け入れてくれる案件が見つかったことでフリーランスへの転身を果たしました。
自分の中でフリーランスで働くことは決まっていたので何度でもチャレンジしようと考えていました。
教訓
派遣社員からフリーランスへ転職した際に感じた教訓。
・生活費2ヶ月分くらいのの貯金があれば最高
・派遣社員だったため、契約更新のタイミングを上手く利用できた
→会社員だと同じことはできない可能性あり
・エージェントや派遣会社を含めこちらの要求に対応してもらえた
→今回はうまくいっただけかもしれない
フリーランスへの転身を果たしましたが、最低でも生活費の2ヶ月分くらいは貯金を確保しておこうと強く感じました。
また派遣社員だったために契約更新という仕組みを上手く使えたと考えています。会社員の場合、退職日程や稼働開始可能な日程が明確になっていないと難しいと感じたこと。
エージェントや派遣会社へこちらの要求を飲んでもらったことで、なんとかフリーランスになれました。自分で無理だと判断する前に一旦は交渉をしてみることをおすすめします。NGが出た場合は別案を考えればいい。
最終的には気合みたいなところはあります。強い意志をもって考えられる手段をすべてやってみること。人にどう思われるかよりも自分がどうなりたいかをどれだけ優先できるかが重要だと思います。
世の中は甘くはない。自分の意思の強さをもってあらゆる手段を使って進めていく気合が必要なんだと感じます。
まとめ
フリーランスへの転身を考える上で大事なことは『稼働可能な日程』をどう決めるか。
まずは現在働いている会社への退職意思を伝えることに加え、最終出勤日の調整が必要です。また案件探しや商談を通して、エージェントや取引先に対して稼働開始日を伝える必要があります。
もちろんフリーランス案件を獲得できるスキル面も重要になりますが、今回は段取りにフォーカスしてまとめました。
これからフリーランスになろうとしている方の参考になれば嬉しいです。
最後までお読みいただきありがとうございました。