個人事業主として案件を探す際にどんな流れになるか不安があったりしませんか?
今回はエージェント側とのやり取りから案件確定までの流れをまとめます。
個人事業主への転身を考えている方が案件獲得するまでを具体的にイメージができるようにします。
フリーランスの案件獲得の流れがわからないと不安になっている方はぜひ読んでください。
目次
案件獲得までの流れ
案件獲得までの流れとして、エージェントとのカウンセリングから稼働開始までの流れをまとめます。
転職を経験したことがあればわかりやすいですが、フリーランスへの案件獲得も大きくは変わらないです。
カウンセリング時にはエージェントと経歴や条件について会話します。経歴についてはスキルシートをベースに会話。また案件の希望条件についてはいくつかの項目を確認する形で進みます。
項目については希望単価、働き方、勤務地、職種、服装等です。
希望単価については相場価格や案件の有無を確認しながら、目安を設定します。次に働き方の部分ですが、在宅での仕事に対する意思や週にどの程度稼働を考えているか等確認。出社しての作業となる場合も最寄り駅からどの程度の距離が希望かも伝えます。そして細かいですが、私服での勤務が可能かどうかも要望として伝えられます。
在宅勤務や私服勤務については強いこだわりがある方が多いのか、エージェントの方も必ず確認してくるポイントです。
カウンセリングまでのところに関しては別記事にまとめていますのでコチラもご覧ください。
カウンセリングは大体1時間くらいでこちらの要望をエージェント側に伝える場と考えてください。
カウンセリングで確認した条件項目を目安にエージェントが案件を探します。該当する案件があれば、案件概要をメールやLINE等で紹介されます。なお、稼働開始の2ヶ月前から案件がポツポツと出始め、1ヶ月前にピークになることが多いです。
紹介された案件内容を確認し、エージェント側に商談希望の有無を回答をします。もちろんその時点での不明部分の確認も可能です。
ちなみに案件概要としては大きく6つ。作業内容、作業場所、単価、必要スキル、服装、リモート有無が案件概要として提示されます。(場合によってはもう少し情報を提供されることもあります。)商談へ進むかどうかは概要で判断して回答します。
この時点では案件詳細が見えてきていないので、まずは商談で詳しく話を聞きたいというスタンスでも問題ありません。
こちらでもエージェント側のサイトを利用して案件を探すこともできますが、担当者から提案が来ることが多いです。
企業側からも商談希望があった場合、商談に進みます。
日程調整についてはエージェント側が行ってくれます。こちらから候補日をいくつか上げて調整するパターンや企業側から候補日を提案されるケースがあります。商談自体はオンラインで実施することが多いです。web会議ツールは企業によって違いますが、Google meetやZoom、Teamsが主に利用されます。(コロナを期にWebで行うことが増えました)
商談当日はエージェントが同席の上、企業側の営業や案件における責任者と会話します。人数も案件によりますが、4人前後になることが多いです。
エージェント側の進行のもと企業側で案件の説明と自分の経歴説明を行い、質疑応答となる流れです。この場では単価の会話をすることはまずないので、その他の条件面を中心に確認します。
商談の際は自分の要望やスキルと企業側の要望に齟齬がないように、細かくても確認しておいたほうがいいです。
商談後の結果についてはだいたい1週間以内に回答が出ます。
商談も1回だけではなく、2回行う案件もあります。再度商談が必要な場合はほとんど同じ形で商談を行います。
一方、企業側から正式オファーが来た場合、最終的な参画意思を回答することになります。この時点で確定した単価も提示されるため、報酬としていくら入ってくるのかがはじめてわかります。単価を含む各種条件と商談の内容をもとに参画するかどうかを判断します。
参画を希望しない場合は、エージェント側に別案件を提案してもらい、商談等進めていく形です。
体感としては、いい回答は早く来ます。最短で当日中に参画してほしいと回答が来たことがあります。
参画する意思を回答後は、契約手続きと仕事を開始する日程(入場日)を調整します。
手続きや日程調整についてもエージェント側で調整を進めてくれます。こちら側で実施することといえば、出来上がった契約書の内容を確認して、署名と捺印。そして入場日の確認。
入場日については企業側から提示された日付で対応することが多いです。万が一都合が悪い日程があれば伝えることで、日程調整をしてもらえます。貸与機器や初日に現地対応する担当者の調整等があるため、双方が都合のいい日程で調整して決定することになります。
稀なケースですが受け入れる会社側の都合で入場日が遅れた場合、本来入場できた日程から計算した報酬が出ることもあります。(稼働日数に対して少し多めに報酬をもらえる)
案件を探すときのコツ
案件を探すときのコツとしては複数エージェントに案件紹介を依頼することです。流れ自体は上記にまとめたとおりに進んでいきますが、いくつか注意する必要があるポイントがあります。
大体の場合は、個人事業主として稼働開始する時期の目処を設定した上でエージェントとやり取りを進めます。同じような時期に稼働開始する案件を紹介されるため、発生しがちな事があります。
案件を探してもらうのであれば、複数のエージェントに並行稼働してもらうことをおすすめします。
ポイント
複数エージェントに並行して案件紹介の依頼を出した場合、毎日のように案件情報と面談日程調整が発生します。連動して日程調整した商談も入って来ます。
そのため、どの案件が今どの状態なのかがわかるように管理しておくことをおすすめします。
複数のエージェントを並行稼働させる弊害として、どの案件がどんな状態かわからなくなるので自分で整理しておくといいです。
同時期に開始する案件を各エージェントから紹介されるため案件がかぶっている場合もありえます。そのためかぶっている可能性のあるどのエージェントで進めるかを判断する必要があります。
すでに進めている案件とかぶっている案件が出てきた場合、そのエージェントに他社エージェントで進めていることを伝えてください。
複数エージェントを並行稼働させていると、稀に別商流で同じ案件の話が来ることがあります。同じだと気づけるようにしておくためにも、繰り返しになりますが案件情報は整理しておいてください。
体験談
僕自身は結婚して、妻に苦労や心配ををかけたくない思いからリスクヘッジをした状態で案件切り替えを行いたい。そのため、5つのエージェントに対して同時期に案件紹介の依頼を出し並行して進めることにしました。この時、週5で稼働している案件を持ったままだったので、空いた時間で次の案件を探す形となっています。
約1ヶ月間で案件探しを進めましたが、紹介された案件自体は合計35件ほど。その中で商談へ進んだ案件が13件。さらに2回目の商談も実施した案件もあるため、合計で16件をこなす事に。
その結果、平日は毎日のように新規案件の確認と日程調整、商談が発生。仕事の合間を縫って多い時はに3件の商談をこなした日もあります。(3週間くらいは週3日は必ず商談が入るようなスケジュールでした。)
エージェントの中には紹介案件の進捗状況を専用サイトで一元管理しているところもあります。しかし全てのエージェントが同じようにユーザーがわかるように管理しているわけではないです。
それでも、どうにか各案件の進捗状況を把握できるようにしたい。各エージェントからの紹介案件がどんな状況かを管理できる資料をスプレットシートで作成。その管理シートで状況確認しながら対応をすすめ、希望単価の案件を獲得しました。
5つのエージェントを並行稼働させてみて感じたのは、全社が同じように紹介してくれるわけではないこと。次回以降はよく動いてくれたエージェントに絞って探してもらうようにしました。
まとめ
エージェントへ案件紹介依頼をした際の流れについてまとめました。案件紹介から稼働開始までにどんな段取りで進んでいくか知っていただけたかと思います。実際にエージェントに案件紹介を依頼する方はコチラのエージェント比較記事を参考にしてください。
また複数のエージェントへ案件紹介を依頼すると対応作業が集中するので大変さはあります。面倒なことですが、管理シートを作成して各案件の進捗状況を把握できるようにするとわかりやすいのでおすすめです。一方で案件が重複している可能性も含めて、確認しながら進めてください。
最後までお読みいただきありがとうございました。