みなさんPMOという仕事はご存知ですか?
『PMOってどんな仕事?』
ほとんどの人はPMOがどんな仕事か知らないと思います。僕自身PMOとして働いていますが、転職するまで聞いたこともありませんでした。同じようにIT業界に詳しくない方向けにPMOとはなにか、具体的にどんな仕事内容なのかをまとめます。
一言でまとめるとプロジェクトのまとめ役。お金の管理から企画、必要な許可を取るために動く人。別ジャンルの仕事であれば、プロデューサーや現場監督に近いイメージです。
一般的にPMOはエンジニアよりの仕事だとされていますが、営業職として働いている方は適正が高いです。
PMOという仕事の内容や向いている人材について語っていきます。
目次
PMOとは?
まず言葉の説明からですが、PMOとは『プロジェクトマネジメントオフィス』の略です。ちなみにPMという仕事もあります。PMとは『プロジェクトマネージャー』のことです。両者の仕事はかぶった内容も多いので詳細説明は割愛します。
PMOは主にIT業界でシステムを作ったり、作り変えると行ったプロジェクトのまとめ役として働く人を指します。
プロジェクトの企画から計画に携わったり、進める上で必要なお金と使えるお金を管理。さらには大きなプロジェクトであれば、関係している部署との遣り取りをする窓口になったりします。
もちろんシステムを作る中での作業進み具合、課題の整理等も主な仕事です。
PMOを別業界の似たような仕事に置き換えるなら、プロデューサーや現場監督が近い仕事かな。
PMOに近い仕事
他の業界に例えると、映画や音楽業界であればプロデューサー。建築業界であれば現場監督が仕事としては近いです。
・プロデューサー
・現場監督
映画、音楽、テレビ等のコンテンツを制作する現場では、プロデューサーが全体を動かしています。さらには露出が多い分、有名なプロデューサーは顔や名前を知っている方も多いかと思います。
有名なプロデューサーの名前を上げるとモーニング娘をつくったつんく♂さん。ロンドンハーツやアメトーークといった番組をつくった加地さん。(※参考)
プロデューサーも現場監督もゴール向かって全体を管理する人。お金や人手などを調整しながら、完成まで責任を持ってすすめる人。
作り上げるものによってまとめ役を別の名前で呼んでいると考えるとイメージしやすいと思います。
PMOを別業界の似たような仕事に置き換えるなら、プロデューサーや現場監督が近い仕事かな。
具体的な仕事内容
PMOは具体的にどんな仕事内容を行っているかをまとめます。
基本的にはまとめ役なのでプロジェクトが成功するために色々な仕事をすすめることになります。そのために必要な資料をPowerPointやExcelで作成し、メールやチャットでやり取りするのは基本です。
資料作成でExcelやPowerPointはかなりの頻度で使います。日頃から最新情報を更新しているイメージがあります。
企画、計画
プロジェクト自体色々な立ち上げられ方がありますが、プロジェクトの検討段階から携わる事が多いです。
部署の部課長陣からの指示が降りてくるパターンやその他の部門から依頼があるパターン等。プロジェクトの種の状態から関与して関与するメンバーの招集等も行います。
またいつまでに何をする必要がるか全体のスケジュールを考えることも仕事です。完成予定日を設定して、そこから逆算して必要な作業を置いていくような形。
もちろん関係各所に連携する資料を作成して説明して行くことも含まれます。そのため、PowerPointを利用してプレゼンテーションを行う機会も多いです。
お金の管理
大体の場合はプロジェクト予算は立ち上げ段階に決まっています。その中で作業に必要なメンバーや器材等に割り当てていくのも仕事の一つ。
メンバーの人数や参画してもらう期間によって必要なお金が変わってきます。また器材も多岐にわたる場合もありますので、台帳管理した上で予算とにらめっこという形です。
常に予算がどのくらい残っているのかやイレギュラーで必要になるお金が発生しないかは気を張っていることが多いです。万が一足りなくなった場合も手続きを行ったりしますが、なるべく予算内に抑えるよう努力します。
難しいことを抜きに考えるのであれば、家のお金と家計簿を管理しているようなイメージ。
連絡窓口
企画、計画の項目でも関係各所に説明を行うと記載しました。
説明の場をセットするにあたってのスケジュール調整もPMOの仕事です。関係部署で足並み揃えて作業を進める必要がある場合は連絡窓口となって、全体周知や進捗状況の報告等も行います。
また他部門へのお願い事もPMO側で進めることも多く、話の持って行き方や説明の仕方、根回しに至るまで考えて行動することもあります。相手方の特徴を抑えてどんな形で伝える必要があるかを事前に作戦を練ります。
この辺り仕事内容で言えば、営業職の方の仕事に似ているかもしれません。社外の取引先に向けて話をするのが営業職だとしたら、PMOは社内の他部署に向けて営業をかけるイメージです。
タスク・課題管理
プロジェクトの中で発生したタスクや課題の管理もPMOの仕事です。
タスクが期日までに完了できるように進捗確認したり、必要に応じて進めやすいようにサポートしたり。課題についても担当者だけで解消しない場合は会議の場を設けたり、関連部署に連携したりと行ったこともします。
また何よりプロジェクト自体がスケジュール通りに進むように立ち回ることが重要となってくるので、計画段階で作成したスケジュールと今の状況を整理。優先順位を設定してメンバーを動かすと行ったこともします。
まとめ役でもあり、監督みたいな存在というイメージです。
システム開発経験がある場合は上記の仕事に加えて、できあがったシステムを細かいところまで確認するような業務も発生します。ちなみに僕はシステム開発経験がないです。
どんな人が向いているか
具体的な仕事内容を上記に記載しましたが、どんな人が向いているのか?
僕が考えるのは2パターンの人物像があります。システムエンジニア(SE)としてシステムを作る現場の経験をしている方。もしくは営業として多くの人とのやり取り経験がある方。
システムエンジニア(SE)
SEとしてシステムの開発に携わってきた方。より具体的に言えばプログラミングの実戦経験と知識がある方はPMOとしても重宝されます。
システムを動く状態にすることがゴールです。そのため、プロジェクトに参画しているメンバーとの会話がをする上でより専門的な会話ができることはお互いにメリットがあります。
また課題解消のために動く際、メンバーと一緒になって原因追求を進められるため、効率も高くなります。
開発経験があることが前提条件となっているPMOの仕事もあります。次のステップとしてPMOを選択する方、自ずとPMOのポジションになってしまった方。色々なパターンはありますが、必要とされている人材であることは間違いありません。
営業
個人的には営業経験のある方も適正があります。
対人でのプレゼンや各種調整ごとの経験は近いものがあります。また営業の場合、取引先からの無理難題に答えてきた経験があったりするので、問題が起きた際の対応にも慣れていると思っています。
PMOの場合、やり取りする人たちは同じ企業内のメンバーになります。そのため、風当たりは社外に対して弱い傾向があります。
ただし、SEのように開発経験がないので専門分野には弱いため、PMOとしての案件は少し狭まります。また知識が浅いことが多いので、仕事をする上で勉強することは大前提となります。
それでも資料作成や対人スキルといった部分では営業で培ったものが活かせる仕事でもあるため、適正が高いです。IT業界での経験があれば、より歓迎されると思います。
自分自身が営業からPMOに転身したため、強く感じているという部分もあります。
僕はまさに営業職だったところからPMOへの転身をしました。IT業界にいた為聞いたことがある単語も有りましたが、働き始めてから勉強したことの方が多いです。
まとめ
PMOとは一言で言えば『まとめ役』。関係部署とのやり取りやプロジェクト資料のプレゼン。タスク課題やお金の管理をする仕事です。
またSEとして開発軽々のある方はもちろんですが、IT業界の営業職経験者にも適正はありますのでチャンスはあります。
PMOの仕事を知り、チャレンジする方の参考になればと思います。
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